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次元Traveler

J事務所という沼に浸かったが最期。

回りくどく2人のソロをお薦めする話

先月半ば、A.B.C-Z early summer concertが大阪にて最終日を迎えた。

そのセットリストの1曲である橋本良亮のソロ、アルバム『A.B.Sea Market』収録曲の「stay with me♡」。
A.B.C-Z名物のペンラ芸によりメインステージに赤一色の波が打ちつけ、そのステージ上に真っ白なタキシードに身を包み、真っ赤な薔薇の花束を携えた橋本良亮がいる。
そこで、彼は少し緊張したような面持ちでこう言うのだ。

「なんでこんな格好をしているかって、皆の王子様になりたいからです。1日だけでも…2、3分の曲の中だけでも、皆さんをシンデレラにしようと思って。頑張ります。」

まさしく王子様と呼ぶに相応しい演出とその出で立ちだった。


ここで、ふと中島健人が私の頭を過った。
A.B.C-Zの今公演スタートと入れ替わりのようにオーラスを迎えたSexy ZoneのSexy Power Tour。今回のアルバム『Sexy Power 3』及びセットリストにおいて、年上3人には各々2曲のソロが与えられた。うち中島の一方の曲が「Black Cinderella」である。黒いロングコートとハットを身につけ、ガラスの靴を前に歌い踊る演出。

お分かりだろうか。
奇しくも、両者テーマにシンデレラが存在しているのだ。



ここでさらっと2人についておさらいしておこう。

2008年4月、中島健人は自らの意思でジャニーズ事務所に入所する。動機は御存知、"Hey!Say!JUMPの山田涼介に憧れて"。

中島は入所後すぐにB.I.Shadowというグループに属し、ある程度の紆余曲折はありつつもSexy Zoneとして2011年11月にデビューする。入所からシンメとして日々を共にしていた菊池と共に彼は最年長としてグループを背負うこととなった。デビューまでたったの3年半。当人の胸中はどうあれ、端から見てしまえばとんでもないエリートコースである。

さて、そんな中島が憧れた山田が所属するJUMP結成は中島が入所する約半年前の2007年9月。そしてそれは恐らく山田の同期である橋本が、ジャニーズ事務所に入って初めての大きな屈辱を味わった日だった。
私がこの当時追っていたのはA.B.C.であったが、このデビューグループ結成から橋本を始めとする数人が漏れたという事実は端から見ていても相当な衝撃があった。*1

ともあれその後橋本は、翌年である2008年8月A.B.C.に加わる形として結成されたA.B.C-Zに加入。この時A.B.C.の最年長である五関は23歳、最年少の河合ですらあと2ヶ月弱で21歳になるところだった。彼は15歳にして年齢も経験も技術も大きくかけ離れた4人のメンバーにとっての最年少となったのだ。
そして、2012年2月にようやくのデビューを掴むこととなる。入所からの期間は7年4ヶ月、少なくともデビュー組の同世代や同期ではなかなかに大きな数字だろう。


さて、簡単な流れだけを記したけれど、こうして事実だけ並べてしまうとどこまでも対極に位置するこの2人。入所時期は橋本が大きく先輩だけれど、デビューは中島が幾分先、そして年齢としては同学年。更にグループでのお互いのポジションは最年少と最年長。恐らく性格的にもどちらかというと似ていない部分が多く、努力は一致すれど背負ったものも抱えたプレッシャーも全く種類の違うものだっただろう。

そして、ジャニーズにおける王子様の定義を考察するのはまた別の機会にしておくとして、この2人は今回のテーマに関しても少なくともほぼ逆ベクトルの王子様だ。

中島健人は今や言わずも知れたラブホリ王子様である。それについて今更の説明は野暮だろうし、あの生態を論理的に説明することは私には不可能であるから該当担宜しく。

そんな彼のソロ曲「Black Cinderella」と、橋本のソロ曲「stay with me♡」。この2曲、是非歌詞を見ながら曲を聴き比べてほしい。
Sexy Zone(中島健人)/歌詞:Black Cinderella/うたまっぷ歌詞無料検索
A.B.C-Z(橋本良亮)/歌詞:Stay with me■/うたまっぷ歌詞無料検索
どうやら素性の知れないアグレッシブなシンデレラに弄ばれている中島王子。*2 片や、ふと現れた想いを寄せる彼女を自らのシンデレラにと願う橋本王子。恐らく前者のシンデレラは間違いなく故意にガラスの靴を落としていくし、後者はガラスの靴を落とすまでもなく2人で夢の国でハッピーエンドを迎えそうな印象を受ける。
冒頭に彼の言葉を記したように、橋本は「私たちをシンデレラにする」ために自らも王子様になることを決めた王子様だ。それに対し、中島はどちらかというと「君たちは生まれながらのシンデレラだよ♡」とウインクでも飛ばしそうな同様に生まれながらの王子様。流石のラブホリ。
作詞に関しても、橋本は「歌詞は夢の国の恋愛を想像して書きました。シンデレラにプロポーズをして12時を過ぎても魔法が消えない…みたいなイメージです」と、また中島は「作詞は楽しかった!特に相手は年上というように限定していなくて、無理めの女性にしてやられるようなイメージで」というようにインタビューで述べている。どこまでも夢を見せてくれる橋本王子も素敵だけれど、夢より猪突猛進なラブホリックを際立たせる中島王子はむしろそれこそが夢見がちでそこが良いのかもしれない。愛のために夢と魔法を覚えて王子様になった男と、王子様なのに夢と魔法が効かない恋に溺れる男。
対極のアイドルが考え出した対極の王子様。同じシンデレラというテーマを用いてここまで対極な作詞をした同い年が存在するなんて凄く面白いと私は思う。


明日7月15日、一足先に橋本が22歳を迎える。*3
各グループの最年少と最年長でありながら同い年であるという2人の王子様はこれからそれぞれどんな物語を紡いでくれるのか。ここは是非彼らのシンデレラになっておとぎ話を眺めてみたい、きっと更に面白くて興味深い2つの世界が見せてもらえそうな気がする。


Sexy Power3 (通常盤)(CD ONLY)

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A.B.Sea Market(通常盤)

A.B.Sea Market(通常盤)




余談。

ところでこの2人、2013年に「BAD BOYS J」という作品で共演をしていたりする。その役どころはライバル関係!まぁなんておいしい!キスマイのニカちゃんもいるよ!もひとつおまけにおいしい!Jr.も沢山!満腹!!

暑い夏のお供にアツいドラマと映画はいかがでしょうか(宣伝)

*1:そんな他人事が翌年に他人事では片付けられなくなることを当時の私は知る由もない。

*2:分かりやすく「黒服物語」に感化されている。

*3:22歳の橋本良亮が8月末に行うソロコンのテーマは「光と影」、その理由は自分の中で白い王子様である健人と黒い王子様である風磨のイメージから、自らはそのどちらをも見せたいと思ってのことだそう。何色の王子様になるのか、とっても興味あるよね?